と、言われると実も蓋もない。
いや、サービスマニュアルもまるっと信用すると失敗する話。
端的に言うと、SRXの腰上を2回開け閉めする羽目になった。
ことは車検数ヶ月前、と言うかそれより以前から、オイル上がりであろう黒い排気が気になっていた。
オイル交換も期間的にしなければならないし、いい加減直さねばならないな、と、ピストンリングの交換作業することに。
ステムシールはちょっと前に交換済みで、こちらは問題ないはず。
腰上ばらして、ピストンリングを交換して、組みなおして、はい終了。で、6時間...。
のはずが、何か気持ち悪い。

画像の通りサービスマニュアルでは刻印の入っているリングがファーストリング(上)になっているが、組んであったのは逆。
最初は間違って組んであったのかと思って、マニュアルに倣ってセットして組んだものの、だんだん気持ちが悪くなって検索...。
どうも、刻印があるリングは上下指定されているためで、上下指定があるのは油掻きのために、角が立っていて下が広い台形になっているセカンドリング(下)らしい...。


ファースト(上)リングは放熱もかねてシリンダーに面接触&角が落とされている方ということで、組み立てミス判明。
6時間がまるで無駄に...(笑。


左が正解。右は上下逆。


断面形状。判る?。


再度開けてリング上下交換。
一度エンジンをかけているので、ガスケットの再使用可否が気になったが、樹脂が剥がれていないのでまぁ何とか再使用可能だろう。
ベースガスケットは兎も角、ヘッドガスケットはちょっと高めなので再交換となると痛い。
一度目に6時間かかった作業は3時間半。まぁ、省略できる部分があったとしても上出来か。
オイル交換やらも行ったので、一概に変わったとは言えないものの、若干音が落ち着き、圧縮はまず間違いなく上がっているだろう。
そもそも最初に開けた時、ピストンリング張力は落ちているようだったし、合い口が揃っていたので当然か。
まぁ、暫くやりたくないかな。